世界が違う

□最上さん
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風刃を手にして2年

その間に色々な人がボーダー本部に入隊し実力を付けて行った

迅もその1人で今では忍田の弟子である太刀川と戦闘する事が楽しみだ

太刀川「て、事でやろう」

迅「いやいや、ランク戦は出来ないって」

太刀川「訓練室があるだろう」

迅「えー、そこを使ったら忍田さんに怒られる未来が視えたんだけど」

太刀川「早々に出れば問題ない」

迅「いや、絶対に無理だからね?」



最上に預けられた迅はボーダー隊員になった

迅は白川のために強くなり、隣に立ちたいからと言う思いが強く

ボーダーの抱える人材不足において彼を拒む理由は何処にもなかった

そして迅は学校の登下校を走ってするようになった

体力を増やすためでもあり、新しい地域をより多く見るために

そして勉強も疎かにはしなかった

最上が家を開ける時は大体が林藤で、分からない事があれば片っ端から聞いた

いくら小学生と言えど点数が悪ければ宿題が多く出される

すると戦闘訓練が出来ないからだ

それらを踏まえて3年が立ち、迅は着実と実力を付けていった



『こんばんわ。もがみん』

最上「だからな...」

迅「白川さん!」

『おんおん、ガキンチョ、元気にしとったか?』

夜になると時々白川が最上の家を訪ねる様になった

迅はその晩が来るのを毎日毎日待っていた

迅「ガキンチョじゃない!俺は迅悠一だ!」

『我に勝ったら呼んじゃるし、教えちゃるって言ったじゃろ?』

迅「じゃあ今からしよう!ね!」

白川は決して迅の名前を口にしなかった

どれだけ教えても彼女は苦笑するだけ呼び方を変えてくれなかった

そして彼女は「白川」と言う苗字を口にするも迅はどうしても名前を知りたかった

だからこそ晩に訪れる白川に合わせ

最上、林藤、迅、白川は廃工場を本部と呼んでいるボーダー基地に向かうのであった

林藤「迅、勝てるのか?」

迅「今日こそは絶対に勝つよ」

『言っとれ。我じゃって現役のボーダー隊員じゃし、ガキンチョより上じゃよ』

迅「絶対に名前を言わせてやる」

『ほうかほうか』

前を歩く3人の後ろを付いて行くように最上は歩く

最上の家に来た時の迅は口を聞いてはくれなかった

けど、その悩みを打ち消すように翌日の晩に白川が訪れると迅はそれに怒りを爆発させた

勝手に自分の居場所を変えた事についてではなく、どうして自分が白川の隣に居てはいけないのか

白川は微笑みながら言う、立ちたければ強くなれ、と

意味としては「トリガー使いとなりそれなりの実力をつけろ」と迅は認識し

そのまた翌日に最上に頼んではボーダーの仲間入りを果たした

しかし、最上は考えてた

白川の提案は迅に「力を付けろ」と言ったのではない

他にも裏がある事は分かり切っている

白川はその話をした後、最上と迅が再開した後に接触をしてきた



最上「一体どう言う意味なんだ」

『何が?』

最上「お前の目的だ。彼には確かに有能な何かが秘められているとしよう。それはあの年でも利用すると言うのか?過去の君には申し訳ないと思っているが...」

『違うぞよ。能力は確かに必須じゃ。それくらい重要。じゃが、ガキンチョは縛られておるんじゃ』

最上「縛れている?」

『おん、縛られておる。能力にな』



そう言った時の白川の悲しげな微笑みも最上は忘れる事が出来なかった

あの時は辺りが暗かったせいでもあるが、白川があんな表情をするとは思っていなかったからだ

今では15歳の少女と12歳の少年

この2人がこれからのボーダーを背負う事になるとは最上以外には分からなかった



迅「あー、負けた」

『まだまだじゃのう、ガキンチョ』

迅「もう一回やって?」

『ガキンチョ特有の幼さを持ち出してもダメじゃ。我は明日忙しいからのう』

迅「ガキンチョって言うけど、俺と3つしか変わんないでしょ?」

『今のお前さんはガキンチョで十分じゃよ』

トリオンを使った仮想空間での10本勝負を終えた2人は休憩所で休んでいた

小南「あら、また10本勝負?」

『お、ガキンチョ2号』

そこに現れたのは夜の防衛任務を終えた小南桐絵

迅より2つ年下で今は10歳

小南「な!迅がガキンチョ1号とでも言うの!?」

『お前さんより強いからな』

迅「だってさ。小南」

小南「迅!勝負よ!!」

迅「いいけど、俺には勝てないよ」

地下の仮想空間へ行く2人の後姿を見ながら、白川は迅の「過去」を見ていた

そこに映っていたのは、自分が此処から離れる姿だ
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