BOOK
□チューリップ
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現在21時前、順調に行けば後1時間くらいで終わるかな
予定よりも早く終わるって連絡しとかないと
日々の忙しさで体に疲れが溜まっていても会える事を考えると嬉しくなる
”こっちもそれくらいには終わってるから迎えに行くね”
通知音がなり内容を確認してありがとうと送り今日最後の仕事に向かった
「お疲れ様、今車回して来るからちょっと待っててね」
『今日は大丈夫です、この後予定があるんで、お疲れ様です』
スタッフさんに挨拶をして楽屋に向かう
来ていた連絡に終わったよと返信すると”下で待ってる”と来ていたので急いで着替えて荷物を持つ
出る前に一回鏡で確認する
久々に会うんだもん、少しは可愛いって思われたい
変なところがないか、髪の毛やメイクは大丈夫か確認して急いで出口へ向かった
「お疲れ様」
『ハルも、お仕事お疲れ様』
「走ってこなくても良かったのに」
『だって、早く会いたかったんだもん・・・』
ハルと会うのは約1ヶ月ぶりくらい
お互い仕事で忙しくてありがたい事だけどそれでもハルに会えない時間は寂しかった
ハルは同じ乃木坂のメンバーだけど最近はドラマにも出ているから前よりも会える時間少なくなっちゃったし
素直に気持ちを伝えるとハルは”自分も会いたかった”と言ってくれた
「髪の色変えた?」
『うん、ミルクティーブラウンにした』
「自分の好きな色だ」
『ハルが前この色好きって言ってたからこれにした』
「そういうところ好き」
『っふふ//ハルも髪の毛伸びたね』
「そろそろ切りたいんだけどね、撮影中だから切れないし、来週くらいには終わるから切ろうかな」
『また染める?』
「麻衣ちゃんが”黒髪似合ってる、かっこいい!”って褒めてくれたからしばらくはこのままかな、ファンの人にも評判いいし」
『ハルはどんな髪型でもどんな色でもかっこいいから大丈夫だよ』
「女神にそういってもらえて感謝」
どんな些細なことでも変化に気づいてくれるハル
前にあった時もメイクを少し変えただけなのに
”メイク変えた?前のメイクも可愛かったけど今のも好き”
なんて言って褒めてくれる
なんでそんなにすぐ気づくのかなと思って聞くと
”わかんないけど麻衣ちゃんのはすぐ分かるよ、やっぱり好きだからかな?”
なんて笑ってるハルを見て私の中でまたハルに対する好きが増えた
「何食べたい?」
『お肉ー!』
「よし、じゃあ美味しいお肉食べ行きますか」
ご飯を食べながら会えなかった分沢山お喋りをした
今はハルが家まで送ってくれている
明日も早い時間から仕事があるけど、まだハルと一緒にいたいな
「麻衣ちゃんち到着しました」
『・・・』
「麻衣ちゃん?」
『ハル・・・』
「ん、どうしたー?」
『まだ一緒にいたいって言ったら・・・やだ?』
そう言いながらハルの方を向けずに手を握る
ハルも仕事で疲れてるのにわがままだったかな
何も言ってくれないハルに不安が募り顔を上げる
ハルは私の事を優しく微笑んで見つめていて私にキスをしてくれた
「嫌じゃないよ、むしろ嬉しい」
『・・・』
「麻衣ちゃん寂しいとかあんまり言わないからさ、無理させちゃってないかなって思ってたんだ」
『っ違うよ、ほんとはずっと寂しかったし会いたっかけど、私のわがままでハルの負担になりたくなかったし・・・』
「負担になんかなんないよ、素直に嬉しいし、好きな人には甘えられたいもんなんだよ」
『・・・いいの?』
「もちろん、じゃあ自分が麻衣ちゃんに甘えたらどう思う?やだ?」
『やだなんて思わないよ!すっごい嬉しい』
「それと一緒だよ、自分の前ではありのままの麻衣ちゃんでいていいよ、だから思う存分この如月ハルに甘えなさい」
さードンと来なさいなんて両手を広げて待ってるハル
私より年下のくせに、こいうところが好きなんだよなぁーなんて
世界で一番好きな人の腕の中で実感する
これからはもっとハルに甘えよう
私より少し高いハルの首に腕を回しキスをした
『ハル』
「んー?」
『お風呂一緒に入ろう?』
「っぶ、っへ、え、ちょ、ここで脱がないで、」
『・・・待ってるね』
「っふぅ、麻衣ちゃんだって仕事で疲れてるんだし、でも・・・っく、耐えるんだ如月ハル・・・」
『早く来てよー』
「今行きまーす」