コンスタンティノープルの陥落
□コンスタンティノープルの陥落その3
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1453年4月21日
キリスト教の小国セルビアから強制的にこの攻撃に参加させられ
ていた騎兵たちは、馬を捨てさせられ、連日コンスタンチノープ
ルの堀の埋め立て作業に駆り出されていた。
彼らはジェノヴァとトルコの海戦の翌日、にわかに海峡の岸から
斜面を上がっている道の舗装工事を命ぜられた。
地固めを行い、木材をつかって軌道をつくる。
大砲でも移動させるのだろうかと考えていた彼らの前で、海中か
ら引きずりあげられた船が荷台に乗せられ、軌道上にのった。
セルビア人たちは驚きより恐怖で身が震えそうだった。
スルタンは、艦隊の陸越えをしようとしていたのだ。
左右に並んだ牛の群れに引かれ、船は移動し始めた。
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