コンスタンティノープルの陥落

□コンスタンティノープルの陥落その3
1ページ/8ページ


1453年4月21日


キリスト教の小国セルビアから強制的にこの攻撃に参加させられ

ていた騎兵たちは、馬を捨てさせられ、連日コンスタンチノープ

ルの堀の埋め立て作業に駆り出されていた。



彼らはジェノヴァとトルコの海戦の翌日、にわかに海峡の岸から

斜面を上がっている道の舗装工事を命ぜられた。

地固めを行い、木材をつかって軌道をつくる。

大砲でも移動させるのだろうかと考えていた彼らの前で、海中か

ら引きずりあげられた船が荷台に乗せられ、軌道上にのった。

セルビア人たちは驚きより恐怖で身が震えそうだった。



スルタンは、艦隊の陸越えをしようとしていたのだ。



左右に並んだ牛の群れに引かれ、船は移動し始めた。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ