未知なる味を求めて

□gourmet.1 美食屋トリコ
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本日の営業は終了しました。

gourmet.1 美食屋トリコ

明日、仕事の流れに支障がでないように食材の仕込を黙々と進めていく。
厨房には俺以外の姿はない。
他のコック達は30分前に全員が帰った為である。

すべての仕込が終わった頃。
調理器具をすべて片付け終え、帰り支度をしようとしたときだった。

「りっ…料理長!」
「?」

息を切らしたコックがひとり。
何事かと問いかければ息を整えてから用件を話し始めた。

「オーナーとウーメン梅田局長がお呼びです。なんでも今度開催されるグルメパーティーのメニューで話があるとかで…。」
「どうせインパクト云々言われるんだろうな…有難うございます。」
「いっいえ!お疲れ様でした!!」
「気をつけて。」

言伝をしてくれた彼を見送ってからエプロンとコック帽を脱ぎシンクの上に置く。
あ、そういえば。

「オーナー達ってどこにいるんだ?」

まあ、適当に歩いてれば辿り着けるだろう。


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