鬼と妖怪
□出会い
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「妖怪さん?だいじょうぶ?おけがしてるの?」
最初はただ、煩わしいだけだった。
殺してやりたいとも思った。
「妖怪さん、これね、わたしの村でとれたの!これ食べたら元気になるよ!」
会ったばかりの、しかも妖怪の私に、なぜこんなにも優しくなれるのか理解できなかった。
「行っちゃいやです!妖怪さんもわたしをおいていっちゃうの?おかあさまみたいに……」
ただ、今まで見たこともないその無垢な瞳に、吸い込まれそうだと思った。
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