短編

□宝物
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「…ところでベジータ、名無しとは相変わらず仲が悪いのか?」
「……エッ」

突然父親が自分とよくつるんでくる下級戦士の名を出したので思わずベジータはすってんきょうな声を出した。
てっきり彼にとってはどうでもいい存在だと、目に留まってないのだろうと思っていたが…。
手に持っていたフォークがカラン、と床に落ちる。それを慌てて拾い上げる。

「いや…親父には関係ないことだろ」
「何を言っている、これでも結構気にしているのだぞ」
「…。ふん、俺はあいつとはよく共に戦っているが、あいつと一緒に戦いたいなんて一度も考えた事がない」
「そうか。でもあやつは下級戦士にしてはよくやる方だぞ」
「…知ってるのか、実力を」
「奴はおまえのトレーニングに付き合っているではないか」
「…まあ確かにそうだが…」

まだあいつは尻尾を握られると弱いんだ…。
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