ハイキュー
□趣味、人それぞれ。
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「黒尾さん…。」
「ん?何かな、赤葦クン?」
明らかにふざけている。此方をニヤニヤしながら眺めている。
……そもそも、俺はこんなことしに黒尾さんの家に来た訳じゃないのに…!!
今日は珍しく黒尾さんと休みが合ったので”お家デート”と言うことで黒尾さんの家に来たのに……
なんで俺はメイド服なんだよっ…!!
黒尾さん家に着いてまあ落ち着いた位の頃に満面の笑みで『これ着てくんない?』と言われた。
最初は嫌だ嫌だで一点張りをしていたが、これではらちが開かないと思い了承してしまった。
「脱いでいいですか。」
「ダーメ。」
そう言って黒尾さんは人差し指で俺の唇をつんっと突いて、ニコッと笑った。
最初の頃はこういう仕草でさえ恥ずかしかったが今になると何か、何とも思えなくなってくる。
「はぁ……。何したらいいんですか?」
大抵こういうときは何か頼んでくる。それが黒尾さんだ。そしてその要求は………
「メイド口調でエッチしよーぜ?」
実に変態的なものだ。この人と付き合ってからというものの、自分らしからぬ事を何度言わされたか。何度したことか。
「……嫌です。」
「えー。んー……じゃあアレ、してもいいからさ、ね?」
「…!!」
黒尾さんは俺が好きな事を知っている。だから、いつもこうやってのせられて仕舞うんだろうな…。
「んっ…!」
黒尾さんのお願いを了承すると、直ぐにベッドに連れていかれキスをされる。黒尾さんはキスが上手い。俺が弱いだけかもしれないけれど、舌が入ってくるとびくっと体が震える。
「ん、ぁ…やっ…だ…んん、っ」
「赤葦、可愛い。」
キスをしている間にも黒尾さんの手は動いていて、メイド服の上から胸を触っててくる。周辺をなぞったり、尖端を軽く弾いてくる。
「っー…ん、あぁ…焦らさ、ないでぇ……ひあっ…。」
「……口調。それじゃダメ。」
「っ…」