HOWL BE QUIET
□竹縄航太
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最近はスタジオに篭ることが増えた。メジャー2枚目シングルっていうのは、俺達バンドマンにとっては凄く大切で。ここがHOWL BE QUIETの山場なんだ、って皆が意識してる。
「亨、そこベースと少しズレ気味だから修正しよ」
橋本がきつい声色で話す。普段は笑顔の橋本も、今日は少しイラついているようである。
「はっしーごめん」
岩野が直ぐに謝り、深呼吸をする。そして再開。
バンド活動はとても楽しいし、ファンの人達に音楽を届けるのは凄くやりがいがある。
でも、楽しい事ばかりじゃない。スタジオでエンドレスに音を鳴らすのは楽しいだけじゃない。上手くいなくてイライラする事も多い。