コイノヤマイ

□それぞれの日常A
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今日はカンファレンスの日だ。

カンファレンスとは医師どうしが行う検討会で、各診療科ごとにその科の医師数名と研修医数名で週に1、2度行われる。

主治医が患者の治療方針を発表し、それに対して周りの医師達が意見を言う。といったものだ。

他にも患者の症例から病名を議論、検討し意見を戦わせるなど、研修医であるメディカにとって、このカンファレンスの場はホスピ以外の医師からもアドバイスをもらえ、先輩研修医が現在抱えている患者の様子などを知ることが出来るとても貴重な場となっていた。

1時間程のカンファレンスが終了すると、各自それぞれの業務へと戻っていく。

この日は外来業務になっており、メディカはすぐに診察室へと向かった。

採血や点滴などの処置がある外来業務。

最初は緊張し、ぎこちなかった注射も、少しは上手くこなせるようになっていた。

研修中に回数をこなす事になるので「勝手に自信はついてくるよ。」と、指導医のホスピに言われたのは小児科に来たばかりの頃だった。

休憩を終えると、午後からも基本午前と同じ業務をこなすことになる。

外来が終わると、その日受けた患者のカルテをまとめたり、入院する患者が入った場合は病室で問診や診察を行う。

そんな流れで、メディカの1日は過ぎて行く。

多忙だがやりがいがあり、学ぶことばかりの日々に、メディカの心は充実感と満足感で満ち溢れていた。

「さて、今日は当直だし、まだまだ頑張らないと!」

そう言うと、大きく伸びをして、メディカは夕方の回診のため病棟へと向かうのであった。
 

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