コイノヤマイ
□カルテ3
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勧められたアイスティーを一口飲むと、メディカは短く息を吐いた。
「ブルマさん……ありがとうございます」
少し落ち着いたのか、声に少しハリが戻ったように感じる。
ブルマはメディカの背中を擦ると
「それじゃあ、今日はもう寝ましょう。先生は明日も仕事よね?」
ブルマは沈んだ雰囲気を打ち消すように明るい声を出した。
「はい……。あ、そうだ。ここから病院まで何分くらいかかりますか?」
「ここからだと、病院まではエアカーで30分くらいかしら」
「30分ですか……。分かりました。それでは、私6時には出ますので」
「そんなに早いの!?」
ブルマは小さく叫んだ。
どちらかと言えば朝には弱い家族なので、その時間に起きている人間はこの家には誰もいない。
ブルマとトランクスが苦笑いを浮かべていると
「御挨拶もせずに行くことになりますけど……」
申し訳なさそうなメディカに
「いいわよ、挨拶なんて!私たちのことは気にしないで。そのまま仕事に行ってもらって大丈夫だから!」
ブルマはメディカの出る時間に起きれる自信は全くなく、そんなブルマにトランクスは更に苦笑いを浮かべた。
「すみません」
ペコリと頭を下げるメディカからは、さっきまでの落ち込んだ様子は見られなかった。
仕事のことを思い出し、どうやらスイッチが切り替わったらしい。
「それじゃ、部屋に案内するわ。」
「はい。……あの、すみません。本当にありがとうございます……。それでは、おやすみなさい」
頭を下げるメディカに、トランクスも
「おやすみなさい」
と、返すとメディカ達はリビングを後にした。