コイノヤマイ

□カルテ13
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 日曜日の昼時だ。
 西の都の道が空いている筈もなく、デパートに着いたのは昼の1時をとっくに過ぎた頃だった。

 ブラの提案で、まずは昼食をとってから買い物をすることになり、3人はブラがお気に入りだと言う店に入ることにした。

 時間がずれたおかげか、店内へはすんなりと入ることが出来、席へと案内される。

 ブラとメディカは並んで座るなり、メニューを広げ楽しそうに何を食べるかで盛り上がり始めた。

 2人の向かいに座るトランクスは、そんなメディカの様子に思わず笑みが零れたが、そんな自分に気付くとすぐに口元を引き締め、そそくさとメニューへと視線を移すのだった。

 だが、それをブラは見逃さなかった。メニューから目線を上げると

(やっぱりね……!)

 と、ニンマリと口角を上げ、兄の持つ感情を確信するのだった。

 一方メディカも、メニュー表を見ながらチラリとトランクスの様子を窺っていた。

(トランクスさん大丈夫かな。疲れてるよね、きっと……)

 買い物に付き合わせてしまうことになり、メディカは罪悪感を感じていた。

(私がブラちゃんを説得出来たらよかったのに……)

 だが、その自信もなかった。

 ブルマとブラ……。この母娘の(ワガママ?)発言に抗うのは、なかなか難しいという事を身を持って知っている。

 この短い期間で自分が解っているということは、トランクスは尚更だろう。

(ちょっと気の毒かも……)

 そう思うと、メディカは心の中で苦笑いを浮かべ、メニューへと視線を戻すのだった。
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