コイノヤマイ

□カルテ19
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「お姉ちゃんのママって、どんな人だったの?」

リビングを出てそれぞれの部屋に戻る途中、隣を歩くブラに聞かれ、メディカは懐かしむ様に微笑むと

「うーん・・・。優しくて、いつも笑顔の人だったかな。」

と、答えた。

「じゃあ、お姉ちゃんはママ似なのね。」

「えっ?」

メディカは目をパチリと大きく開き、思わず聞き返してしまった。

「だって、お姉ちゃんいつも笑顔じゃない!怒った顔想像出来ないもの。」

「そんなことないよ。私だって怒る時もあるんだから。でも・・・なるべく笑顔でいようとは心掛けてるけど。出来てるか分からないけどね。」

眉を寄せて笑うと

「出来てるわよ!お姉ちゃんの笑顔癒されるもの。ママが言ってたわ、お姉ちゃんにお医者さんは天職だって。あの笑顔で安心するし癒されるって。」

「本当?でも、ブルマさんにそう言ってもらえるとすごく嬉しいな。自信が出て来る!」

「ママは人を見る目はあるから間違いないわ!それに・・・確実にお姉ちゃんの笑顔で癒されてるヒトがいることは間違いないんだから。」

「へっ?」

ブラの言葉にメディカは不思議そうな顔を向けると、にこりと見上げてくるその顔がブルマにそっくりで、メディカは思わずクスッと笑ってしまった。

「そう言うブラちゃんだって、ブルマさんにそっくりよ。話してたらすごく元気になるもの!」

「そう?でも、ブラはあんなに怒りっぽくないわ!!ホント、ママって怒ってばっかりだもの。」

ブラはぷくっと頬を膨らませた。
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