コイノヤマイ

□カルテ19
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「ほら、ブラちゃんのその顔もブルマさんそっくりよ。」

「えーっ!!」

と、一瞬にして顔を顰めるブラに

「ふふ。羨ましいな、ブルマさんみたいな素敵なお母さんがいて。」

そう言うメディカに、ブラは言葉が出て来なかった。

一緒に過ごす時間は短いとはいえ、母は健在だ。今回の入院の様に、何かあれば自分の傍に居てくれる。

母親がすでにいないメディカを思うと、ブラは不憫に思った。

何か言おうと言葉を探していると

「ゴメンね、ブラちゃん。気を遣わせちゃって・・・。でもね、私にはお父さんがいるし、寂しくないわよ。」

そう言ってにこりと微笑むと

「あのね、ブラちゃん。ブルマさんはブラちゃんの事すごく大切に思ってるわ。毎日お見舞いに来て、私の所に病状を聞きに来て・・・。すごくブラちゃんの事心配してたのよ。」

そんなことを初めて聞いたブラは、驚いた様に目を見開きメディカを見つめた。

そのブルマを思わせる、青く綺麗な瞳を見つめ返すと

「ブルマさんはいつもブラちゃんのことを考えてくれてるわ。ブラちゃんだけじゃない、家族のことを考えてる、すごく素敵なお母さんだって私は思うの。」

そう言って笑顔を深めるメディカに、ブラはじわりと温かい何かが心に広がるのを感じると

「うん!そうね。ブラのママだもの!世界で一番素敵なママに決まってるわ!!」

と、照れながらも満面笑みをメディカに向けると

「ええ!ブラちゃんのママだもの。間違いないわよ!!」

メディカも目一杯の笑顔をブラに向けるのだった。
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