コイノヤマイ
□カルテ２１
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メディカの存在が知れてしまったことに、トランクスが密かに肩を落としていると
「おい、トランクス！」
「は、はい・・・。」
隣からするクリリンの声が、今までとは違い実に楽しそうでトランクスは少したじろいだ。
「メディカちゃんていうのか、あの子。」
「え、ええ・・・。」
「キレイな子じゃないかよ、おい！お前、あの子と一緒に暮らしてるなんてツイてるなー！」
そう言って、クリリンがニタニタとトランクスに笑顔を向けると
「そーだよ、トランクス！何で隠してたんだよ！！」
背後から、１番知られたくなかった人物の非難めいた声が聞こえ、振り返ると、そこには剥れた悟天の顔があった。
「か、隠してたわけじゃ・・・。それに・・・暮らしてるって言っても、メディカさんは仕事でほとんど家には居ないしさ・・・。」
歯切れ悪く答えるトランクスに
「それでも、たまには一緒に飯食ったりはするんだろ？羨ましいじゃねーか。なぁ、悟天？」
「そうだよ！言ってくれたら、毎日でも遊びに来たのにさー。」
頬を膨らませる親友に、トランクスが引き攣った笑いを浮かべていると
「おいおい、トランクス。ホント、お前が羨ましいぜ・・・！ヒック・・・。」
缶ビール片手に、どこからともなく現れたヤムチャはトランクスの肩に手を回すのだった。
「ヤ、ヤムチャさん。大丈夫ですか？かなり酔ってるんじゃ・・・。」
「だいじょーぶだよ！ヒッ・・・ク。」
と、明らかに酔っぱらっている厄介な男の登場に、トランクスは表情をますます引き攣らせるのだった。