コイノヤマイ

□カルテ24
3ページ/7ページ

「や、メディカちゃん。楽しんでる?」

と、缶ビール片手に現れたのはヤムチャだった。

先程の質の悪い酔っぱらいの風体はどこへやら、大人の渋みを醸し出すヤムチャの登場に、トランクスと悟天は唖然とした。

「はい、満喫させてもらってます。」

笑顔で答えるメディカに

「まったく、自宅で祭りなんて、さすがカプセルコーポレーション会長宅。やることが違うぜ。なぁ、トランクス?」

話しを振られ

「えっ・・・いえ。」

と、トランクスが答えるそばから

「それより、メディカちゃんは飲まないのかい?」

手に持ったビールを少し上げながらヤムチャが尋ねると

「明日も仕事がありますから・・・。」

と、メディカはやんわりと笑顔を向けた。

「そっか。メディカちゃんと飲みたかったんだけど、仕事なら仕方ないよな。ああ、そうだ。じゃ、今度休みの前に飲みに行かないかい?いい店知ってるんだよ。」

慣れた話しの持って行き方に、男子2人が瞠目していると

「ホントですか?また、是非誘って下さい。」

「ああ、俺もメディカちゃんと一緒に飲みたいしさ。・・・じゃあ、はい。これ俺の番号。また都合のいい日に連絡してよ!」

と、ヤムチャが差し出す連絡先が書かれたメモを受け取るメディカに、トランクスの胸は激しく波打った。

微笑んでいるメディカの心情を推し量る様に見つめていると

「お姉ちゃーん!リンゴ飴食べに行きましょ!」

という大人の雰囲気を壊す様に、わざとらしい笑顔を作ったブラが近付いて来たのだった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ