コイノヤマイ

□カルテ24
4ページ/7ページ

ブラがメディカの手を引くと

「うん!じゃあ、私、行って来ます。」

メディカはブラと共に、屋台の方へと歩きだした。

その後ろ姿を見ながら

「いい子だよなー。ここじゃなかったら、もっと押したんだけどなぁ。ま、それはまた次の機会にするか。」

ニヤリとするヤムチャを見て、トランクスの眉間に自然と皺が浮かび上がる。

「いやー、さすがヤムチャさん。誘い方が上手いなー。」

横から感心しきった悟天の声が聞こえ、異性に対して積極的になれるこの2人を、トランクスは呆れつつも羨ましく思った。

「まぁな。俺は歳いってる分、経験豊富だしな。しかし・・・女医さんていうのが、またそそるよなー。白衣で迫られたら、たまんないだろうな。」

アルコールのせいなのだろうか。ヤムチャのそのセクハラ的発言に、男子2人は怯みつつも、頭の中では勝手に妄想が広がり始めるのだった。

「な?いいだろ?白衣。」

いやらしく笑うヤムチャの声で、トランクスは頭の中で広がっていた妄想を慌てて打ち消すと

「ヤ、ヤムチャさん!何言ってるんですか!!メディカさんに失礼ですよ!!!」

顔を赤らめて言うトランクスだったが、その姿は全く持って説得力に欠けていた。

「大丈夫だよ。そんな事考えてるなんて分からないんだから。それに、健全な男なら考えるだろ。あんなにカワイイお医者さんなんだぜ。」

「そうだよ、トランクス。自分だって想像したくせにぃ。」

(うっ・・・!)

ニヤリとした顔を悟天に向けられ、トランクスは言い返せず、顔を更に赤く染めるのだった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ