コイノヤマイ
□カルテ２４
6ﾍﾟｰｼﾞ/7ﾍﾟｰｼﾞ
「あ、おじいちゃん！もう。やーっと起きたのね。」
頬を膨らませて言うパンの言葉に、驚いたのはメディカだった。
「お、おじいちゃん？！」
明らかに悟飯・悟天と兄弟だと言われても十分に通用するだろう、その若々しい姿に、メディカは目を大きく見開いた。
「あ、先生。紹介するわね、私のおじいちゃんよ！」
「あっ、は、はじめまして。メディカといいます！」
と、頭を下げると
「おう！オラ、孫悟空っていうんだ。よろしくな！」
と少年の様に笑う、人懐っこいその笑顔が悟天にとてもよく似ていて、メディカは思わず笑みを零した。
「それにしても、あいつ等ケンカでもしたんか？」
「さぁ。どうせ悟天おじさんが余計なことでも言ったんでしょ。ホント、みんなの迷惑だから止めて欲しいわ！」
パンはムスッとした顔で、トランクスたちの方を睨んでいる。
「しっかし、トランクスもまだまだ伸び代ありそうじゃねーか。よし！また悟天も一緒に組み手でもしてみっか！」
嬉しそうに言う悟空だったが
「あの２人、それ聞いただけで逃げちゃうわよ。」
と言うパンに続いて
「止めておけ。アイツ等の軟弱ぶりに呆れるだけだ。」
そう言って現れたのは、べジータだった。
「まぁ、ずっと平和だから仕方ねぇさ。ちゅーか、オメェ、トランクスと修行してるんか？」
悟空は意外そうな顔を、隣に並んだべジータに向けると
「あぁ。たまにな・・・。」
と、べジータは表情を変えることなく答えるのだった。