コイノヤマイ
□カルテ25
3ページ/6ページ
「海で何しようかなー。泳いでー、オイル塗ってー・・・ククッ!キスくらいはしたいよね・・・。それ以上のことももちろんしたいけど・・・!」
と、欲望と妄想が暴走している親友がそう口に出した瞬間
「あー!もう止めろよ!!」
トランクスはガバッと起き上がると、思いっきり不機嫌な顔を悟天へと向けた。
すると
「アハハッ!引っ掛かった!!」
悟天はケラケラと嬉しそうに笑いながら
「やっぱり、メディカちゃんのこと好きなんだろ?」
と、そんなトランクスを見てニヤニヤするのだった。
いつもとは逆で茶化される立場になり(しまった・・・。)とばかりに、苦い表情を浮かべるトランクスに
「隠すことないだろー、トランクス!あ、そうだ!安心してよ。メディカちゃんのHな姿とか、もう想像しないから!そりゃ、そーだよねぇ。好きな女の子のHな姿を、他の男が想像してたらイヤだよねぇ。」
ニコニコと笑顔の悟天は、薄明かりの中でも分かる程顔を赤くし、項垂れている親友を嬉しそうに見つめるのだった。
「しっかし、トランクスが本気で怒ったの久し振りだったから、ちょっとビビったよー。ヤムチャさんもかなりビビってたんじゃないかなぁ。」
ヤムチャの名前が出て、トランクスは目を見開いた。
「あ、ヤムチャさんも分かったと思うよ、トランクスの気持ち。だから安心していいよ。ヤムチャさんがメディカちゃんをデートに誘うことはないと思うから。」
悟天はうつ伏せの状態から体をトランクスの方へ向けると、安心させる様にニンマリと笑うのだった。