コイノヤマイ・短編

□余計なサプライズ
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「グミ食べるんですね。ちょっと意外」

 そう言ってくすりと笑う彼女の視線の先には、例の小瓶があり、当然のことながらトランクスは大いに焦った。

 仕事から帰ると、内緒(にしろと言われたらしい)で、彼女がカプセルコーポレーションへと来ていた。

 仕事で疲れ切った心身に、そのサプライズはかなり元気を与えてくれたのだが、まさか彼女が来るなど思ってもいなかったトランクスは、部屋の片付けなどもちろんしていなかった。

 別にやましい物が置いてあるわけではない。

 ただ、母からもらったコンドームが机の上に置いたままになっていた。

「え……っと、あはは……家で仕事する時とかに、たまにね……食べるんだ」

 動揺しているのを気付かれぬ様に答えると

「ふふ、そうなんだ」

 彼の意外な一面を知ったと言ったふうにメディカは笑っている。

 そんな彼女を見ながら、もうアレは使えないな……。

 トランクスはそう思うと、薄さ0.1mmという魅惑的な代物を、泣く泣く封印することにしたのだった。


 

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