Beyond time and space, and I should do is…

□Merry Christmas
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Merry Christmas!

世間が数日前から浮かれはじめ、
その興奮も一番の今日。

つまり、クリスマス。

私、櫻木麻耶も例に漏れず、
家族と家でクリスマスを楽しんでいた。

プレゼントにもらったのは、ハリー・ポッター
に出てくる寮の一つ、ハッフルパフのローブ。

私はセドリック・ディゴリーが好きだから、
寮もハッフルパフ推し。

ネクタイや制服などは、もう持っていた。
高いからと、使いどころがあまり無いであろう
ローブは買ってもらえなかったのだ。

しかし、今日は違う。
この前の期末試験で上位10人に食い込んだので
そのご褒美のようなものだった。

おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼント
の包装を解くと、そこにはハリー・ポッターの
全シリーズがハードカバーで揃えられていた。

もちろん、イギリス版。

日本版はもう全部読んでしまったし、
イギリス版も軽い方は読んでしまった。

私は幸せな気分に浸りながら家族との食事を
済ませ、お風呂に入り、ローブをシワなく
クローゼットにしまって、プレゼントの本を
読みはじめた(もちろん時間がたくさんある
わけではないので、今は炎のゴブレッドを)。


――――
――――――――――



「麻耶ー?そろそろ寝なさいねー?」
「あ、はーい!」

ついつい読みふけってしまい、もう夜9時に
なっていた。
良い夢を見たいから、クリスマスは早く眠る。

本を枕元に置き、電気を消して布団に入る。

冷たくなった足が、だんだん暖かくなっていく
心地がした。
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