一軒

□笹兄弟の一週間
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-月曜日・朝-








「翼(ツバサ)ー!朝ごはんよー!」















…シーン













「…俺起こしてこようか?」






「うん、お願い。あたしじゃ絶対起きないだろうから叩き起こしてきて。」





「ほーい。」











「つーばー…げ。」







翼は起きていた。



起きていたが、








「…学校めんどくせぇ…。
なにこれ、ブルーマンデー症候群…?」







「翼、そんなこと言ってないで早くご飯行こ?母さん待ってるけど。」





「…おはよ大翔(ヒロト)にい。
でもごめん。俺今から眠り姫になるところだから邪魔しないでね。」





「そんなこと言ってるとちゅーしちゃうぞ?」




「は?ふざけんな。まじでしたらぶっ殺す。」




「そんな刺々しいところも好きよ。」




「…うっせェ。起きるから早よ出てけ。」













































「ごちそうさん。んじゃ俺先行くから。」






「え!?待ってよ一緒に行こうよ!?」






「二人とも行ってらっしゃーい!」

























「あのさ、大翔にい。」




「ん?」



「離れてくんない?変な目で見られてすげー嫌なんだけど相手が相手だし。」




「さらっと酷いこと言われたような気がするけど気のせい?お兄ちゃんの耳が悪くなったのか?」



「…その使えねー耳削ぎ落としてやる。」







理性が飛んでヤバい顔をしている翼の手にはセラミックカッターが握られている。









「じょ、冗談だろ、あはは…?とりあえず刃しまえってバカ、交番目の前だぞ。」






「俺大翔にいと離れられるなら捕まってもいい気がしてきただからお願い、ヤらせて?」






「そのヤらせてってどんな漢字に変換されるわけ!?お兄ちゃんのために刑務所に入るなんてそんな自分を捨てるようなことしちゃダメ!」















通学路でこんなやりとりをしながら、笹兄弟のある一週間が始まる。



















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