一軒

□だんしょう
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キーンコーンカーンコーン…





「んじゃ、俺帰るわ。」


「えー、久しぶりに一緒に帰んね?」


「……晃。」


「あ、先約がいましたねー、ははは…はぁ…せっかくだから目一杯楽しんでこいよ。」




あからさまに肩を落とした晃は、今にも死ぬんじゃないかというテンションで教室を出た。






ブー…ブー…




「…もしもし、…あぁ、今から行く。」


































茶髪のマッシュ…あ、見っけ。




向こうもこちらに気付き、手を振ってきた。目をるんるんと輝かせ、花のオーラを出すそいつはまるで柴犬だ。




「お久しぶり伊月!久しぶりっても一昨日あったけどね!」




男にしては少し高いこの声。女嫌いをなくすためにこいつを選んでると言っても過言ではないだろう。




「僕ね、今日でこの仕事やめるんだ。」



「そうか。」



「えー!それだけー?ひっどーい。」






このテンションがうざったい。

うざったいけど、カラダの相性は抜群なのが腹立たしい。



「いつものとこでいーよねっ。
てかもう予約取ってあるし。」



「ああ。行こっか。」



奴の腰に手を回し、エスコートする。




「いやん!大胆なんだからっ!」





…香水臭い。































「んっ、ぁ…はっ…伊月…ッ…」




一人で勝手に喘いでるこいつを見下し、いつものごとく性欲処理。本人には内緒だが、行為の最中は大抵晃に置き換えてることが多い。…言えるはずがない。












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