一軒

□お前が覚えてなくても
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「あ、…ちょ…」



「もっと声を出さぬか…」




ツネに無理を言われ、寝巻き用の浴衣を着ている俺は、まあいとも簡単にはだけてしまうわけで。



はだけてもこいつが直してくれるが。



残念だったな読者様。







「…はぁ…好きにすれば?」




頬を紅潮させ、半ば諦めながらそう言った。

しゃあねーよ、元気になったもんは。








「ほう…まあ安心しろ、まだ本番はせん。」







まだって…いつかはするつもりか。











「ほれ、お前も手を出さぬか。」





「んっ…。」





浴衣の上から分かるソコを手のひらで撫でながら、ツネは俺の手を自分のそこに当てた。






「…っは……ちょっと…ツネ…」



「気持ちよいか、息が乱れておるぞ。」





「うるさいな…。」








まあ相手のいない俺らは、二人寂しく夜を共にするわけで。…コキ合いだけど。







「…ふ…ぁ…まっ…ツネ…っ…!」





「……よいぞ?」




「よくないから…!」








イってたまるかよ。







俺はツネの浴衣の切れ目に手を入れ、それをナマで掴んだ。





「…積極的だな。」





「ツネも少しは感じたらどうなの?」




俺が冷たく言い放つと、顔を赤くして歪めた。








「超濡れてんじゃん。カウパーやばっ。」





「…っ、おい…」





動揺したその声に、俺は口角をニンマリと上げ、先端を優しく引っ掻いた。





「…っ…!」





「お前でもそういう顔するんだな、ツネ。」






ツネの手は完全に止まっている。





触られながら止まられても困るんだけど。







「…くそ、…柊、そのまま握っておけ。」




「は?」










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