導の血を引く少女

□霧の国
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着地したサエは

あたりをキョロキョロとしている

「最初っからこんな国なのか…」

霧が視界を遮り

自分がいる場所がわからない

「誰が黒鋼だー!!おまえはモコナだろ!」

黒鋼!?

声のした方に走っていくと

どんどん会話が聞こえてくる

ドッテン

いてててて…

ボコッと出てきている樹の根に躓き

転んだ

「誰だ」

さっきの怒っていた声は警戒している

やっぱり!

私は黒鋼の背後に忍び寄り

「どうもー!」

「!!!???」

いえい!大成功!

その人の後ろを見ると

金髪の人と多分モコナがいた

「君は誰かなぁ」

へらへら笑っているけれどどこか怖い

うーんと唸り

「姫と小狼の幼馴染み…なのかなぁ
分かりやすく言えば旅に同行する人」

いひひっと笑う

モコナ、白い可愛いのは私の肩に乗り

「サエだー!」

とスリスリしてくれる

「モコナ久しぶりだねぇ!」

きゃっきゃっとはしゃいでいると

カァッ

横にあった湖が光だした

「何だ!?」

黒鋼は警戒しどこかへ走っていった

そして金髪の人も

とりあえずついて行くか
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