導の血を引く少女

□桜都国
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「さーて
今度はどんな国かなー」

ザッ!

!?

人の気配がし一斉に振り返る

すると

「ようこそ!桜都国へー♡」

「うぉあ!!」

女の人に抱きつかれ苦しくなる

もごもごするが全くはなれてくれない

「あらあらみなさん変わった御衣装ですね、異世界からいらしたんですか?」

「「!?」」

小狼はとっさに異世界から人が来るのか

そう聞くと

この国を楽しむためにいろいろな世界から人が来るらしい

「まだ住民登録されてないんですか?」

私に抱きついている女の人は

尋ねてくる

「?はい」

「それはいけないわ!
早速市役所へお連れしなければ!!」

え!?ここに住んじゃうの!?

ファイとモコナははーい!と返事をし

サクラと小狼はあたふたしている



桜都国中欧市役所


住民登録はファイと小狼に任せ

黒鋼とのんびり話していた

「そういや聞いてなかったな、
サエは旅する前どこに行ってやがった
突然姿消しやがって」

「あれ言ってなかった?
私は黒鋼と会う前も旅してたのよ
旅の途中であなたのいた国、日本国へたどり着いたの
一週間すれば玖楼国へ戻ることを条件にね」

いひっと笑い知世姫との思い出に浸る

がしっと頭をつかまれくしゃくしゃにされる

「じゃあこれから行く所に知り合いがいるってことか」

「うん、そうだけどさ
なんでくしゃくしゃにするの!?」

うー!うー!

うなりながらファイに「黒わんわーん」と

呼ばれ黒鋼は怒りながらそっちへ行ってしまった

もう!サクラが起きたじゃない⋯



そして夜になり

寝床も確保しこれから住むところも確保した

サクラの隣に座り膝枕の体制に入る

ゆーらゆーらしてるもんね

「くつろいでていいのかよ
みはられてるかもしれねぇんだろ誰かに」

モコナが空いてる方の隣に座り

サクラが寝るのを待った

「んーでもずーっと緊張してるのは無理だしねぇ
リラックス出来る時にしとかないとー」

「お前はずっとだらけっぱなしじゃねぇか!」

大声を出した黒鋼の腕を殴り

思いっきり睨む

「なんだよ」

「サクラが寝そうなの静かにしてちょうだい」

言った途端ぽてっと私の膝の上に倒れた

かわいいな⋯

ほんわかなりサクラの頭をなでる

「モコナ」

ファイと小狼は座っているソファに近づき

「本当に少しだけどサクラの羽根の力感じる
羽根、この国にある」

ガッシャーン!!

!?

振り向くとそこには

「きしょっ!!!」

蜘蛛の形をして角を生やし髪も生えている変なのが

家の壁を壊し侵入してきた
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