銀魂イロイロ

□メランコリック症
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「謝るこたぁねぇよ。今日は休め……ん、なんかお前、赤いな…」

土方さんは俺のデコに手を当て、ため息をつく。あぁ、まさか…

「熱あるな」

まじかよ。疲れが出たんだろうか。土方さんは手早く布団をひくと「おとなしくしてろよ」つって出ていった。キリキリと頭が痛み、俺は顔をしかめた。

「おぃ……イイナリしてるアルナ」

「あ、ちゃ……な」

うわ、声もカスカスしてやがる。頭も熱のせいでぼうっとしてなんもかんがえらんねぇ。でも、ただひとつわかること。すげぇ、こいつに気持ちを伝えたい。熱で朦朧とする頭…

「……わ、悪かったネ…突き飛ばして…」

「…か、ぐら、…俺は…」

神楽のことが、好きだーーーー

あれ、俺、ちゃんと言えたかな。声にだせた?なんで、神楽驚いてんだ…あぁ、言えたのか、やっと。

「な、え、んな、イキナリ…キス、なんか、」

あ、やべ、声より先に行動でてた。

「…俺は神楽が好きだ。」

「ったく……順序が逆アルヨ」

あぁ、振られるかな…こりゃあ。頭、いてぇ…

ちゅっ

ん?今、キスされた?柔らかくて暖かな感触が唇に走った。

「これが、返事アル。」

「え……つま、り、」

「好きアルヨ。私も、そんなやつにイキナリ床ドンされたらぶっ飛ばしちゃうアル。」

あぁ、悩んでたのが嘘みたいだ。嬉しい…

「熱、下がりそうカ?」

「いや、上がりそうでさァ」

てめぇへの、熱でなァ
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