沖田総受け1
□淫乱カルテット
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「で、これはなんですか?乱心ですかィ?」
料亭に夜、集まったのは拭っても拭いきれない因縁の相手。土方は同業者、銀時は話仲間としてよしとするが…高杉と神威ときた。本来ならば捕まえるはずの相手だ。
「まぁまぁ、今日は飲み仲間として、だ。いいだろたまには?」
銀時に肩を組まれ沖田は小さくため息をつくと、座布団に座った。
「総悟、正座なんてしなくていいぜ」
「おっと…癖でしてねィ」
胡坐をかけば袴のしたから生える白い肌。神威と高杉は酒を煽りながら、しかし視線はきつくその足を見つめていた。
「おまわりさん、生きてたんだネ。あの後死んじゃったかと思ったヨ」
「あぁ、避難艇に細工したの俺ですからねィ」
「ありゃ、1本とられたなァ」
表情を崩さない神威。沖田もポーカーフェイスのままだ。
「ささ、沖田君も飲んで飲んで」
「こりゃどうも」
大好きな焼酎を注がれ、沖田ははにかむように笑った。好きなものに対しての表情筋は弱いようだ。
「総悟、摘みのカスついてる。」
土方が自分の頬をトントンしながら教えると沖田はどこー?と土方に顔を突き出した。
「自分でと…」
「ここだ…」
文句を言いつつ満更でもない様子で土方は沖田の頬に触れようとしたが、横から高杉がその動作を根こそぎ奪った。沖田の艶やかな肌に触れ、摘みのカスをすくった。
「クク…おてんばだな…」
「どうも。」
沖田はさほど意識もしていないようで酒をあおる。
「てめぇ…」
「ん?どうした?」
「…ち、なんでもねぇよ…」
「こらこら多串くん、そんな嫉妬心メラメラじゃだめだよ〜さぁて…王様ゲームでもやるか?」