沖田総受け1
□性教育
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真選組屯所では1日に1度会議が開かれる。持ち寄った議題について議論するだけの単純明快なものであるが、それでいて真選組は裏切りの少なさが保たれているのだ。
しかし沖田は、その会議が滅法嫌いだ。眠いからとアイマスクをつけたまま会議に出席すれば土方にドヤされる。議題を出してもほぼ通ることはない。沖田の出す議題がめちゃくちゃなのが原因であるのだが。
本日も朝早く土方の手で叩き起された沖田は、昨晩ゲームで夜ふかしをしてしまった自分を恨むこととなった。だからといって沖田に反省する気は微塵もないようである。
「隊長!!おはようっス!今日も素敵ですね隊長!自分、尊敬するッス!」
「朝からうるせぇぞ神山」
グルグルメガネのアホヅラを朝っぱらから拝んだ沖田の機嫌はますます悪くなるばかりだ。怪訝な目つきで出来の悪い後輩を睨む。
六角事件で沖田と神山に接点はあるが、実際は神山がただただ沖田のケツを追いかけているだけである。
神山を軽くあしらいながら沖田は会議の部屋へ行く。会議に遅れれば切腹、そんな決まりを作ったのは沖田がこの世で最も憎む土方。そのことをふと思い出しつつ沖田はいらだちを隠せないまま部屋へと入った。
「おぅ。おせーぞ総悟」
「いやまだ5分ありやすぜ近藤さん」
「馬鹿野郎。五分前行動だろーが。てめーは隊長なんだからしっかりしろよな」
近藤の横から横槍を入れてくる土方が邪魔で仕方のない沖田。面倒臭いと感じた彼は土方を無視した。土方は軽いため息をこぼすと口を開く。