沖田総受け1

□ねぇ、お願い
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「ねーねー沖田くんってこちょこちょ効く?」

真選組屯所に遊びに来ていた銀時は机でみかんを剥きながら沖田に問いた。

「なんですか突然。そらァききますけど」

「してもいい?」

「それ聞かれてはいっていうやついやせんぜ」

沖田は剥き終わった銀時のみかんを一房よこどりすると口に放り込む。次の瞬間脇にわさわさと違和感が走る。

「うひゃっ…って…土方さん…」

どうやら会話を聞いていたらしく、後ろから土方が脇をくすぐったのだ。沖田は土方とわかると鋭い目付きを向ける。

「やめてくだせぇ気色悪ィ…おぃ。離せって……ちょ、土方さ…っは、ふははっあはっや、やめっ」

土方は睨まれたことに腹を立てたのか沖田の脇をさらにくすぐる。沖田は抵抗を試みるが思った以上に体に力が入らず、必死に身をよじる。

「沖田くんめっちゃ効くじゃん」

「1番隊隊長の弱点がこちょこちょとはなァ…総悟、いっちょ鍛えるか?ずっとされてたら慣れるらしぃぞ。」

「あはっははっもっやめっこのやっろ…」

沖田はなんとか抜け出そうと右に体を倒した。が、土方は負けじとついてくる。銀時は床に顔を押し付けて笑顔を見せない沖田の頬をするりと撫でた。耳の裏に指を差し込み顔をあげさせる。銀時の手にはカメラが構えてあった。
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