銀魂イロイロ
□メランコリック症
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「がんばれよ、男だろ。」
「簡単に言わんでくだせぇ。」
「んじゃ、協力してやるよ。銀さんに任せなさい。別に御代もいらねぇから。」
「御代じゃなくて命(タマ)取られんようにしてくだせぇよ。旦那、」
「誰の命(タマ)?」
「旦那の。」
すると旦那は「冗談やめろよ〜」なんてケラケラ笑いながら肩を組んできた。この人完全に面白がってやがる。そのままズルズルと万事屋に連れていかれ、先ほど喧嘩したばかりの奴に出会う。あ、酢昆布食ってる…かわいい。あ、俺重症だ。
「あん?なんの用アルカァ?こるぁ?」
口を開けば喧嘩腰。先が思いやられるぜ。旦那は俺の肩を数度叩くとペラペラ喋り始めた。
「んねね、神楽ちゃん、好きな人とかいないワケ?」
随分と唐突だなオイ。
「は?急になにアルカ?銀ちゃんなんか変なもの食ったカ?」
「いーから」
「んー…特にいないネ。」
でしょうね。まぁ、んーっつう間合いは少々気になるが俺はマジ殺1000%だからありえねぇな。
「彼氏とか、ほしい年頃なんじゃなぁい?」
「彼氏アルカ…まぁ、興味はあるアル。でも、いいやついないネ。」
「沖田君とかどう?」
おい
「いやアル。」
即答かよ。まぁ、予想はできてたがな。ちくしょう、Sっつうのは打たれ弱いんだからんなストレートにいうなよな。しかも今三割増で打たれ弱えぇ。
「んなこと言うなよ〜仲良くしろっ、」
いきなり背中に走る衝撃。どうやら旦那がどついて来たようだ。しかし、そんな状況判断もつかの間、俺は踏みとどまれず目の前で鼻ほじってる神楽にダイブ。
「のわぁぁ!!」
ドガシャアッ
けたたましい音と共に、俺は神楽と床に倒れた。あ、やべ、これいわゆる床ドンだ。