時を超えて

□一.新天地へ
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一.新天地へ

失われた歴史書を復元させるために設立された【古代文献事実確認機関】……その調査課に配属された少女、ロアは上司に呼ばれていた。
「失礼します」
上司の執務室のドアをノックし、返事が来たところで中に入る。
上司はパソコンを操作している。彼はロアに気づくとその手を止めた。
「急に呼び出して、すまなかったね」
優しい笑みを浮かべて彼は口を開く。
「いえ、大丈夫です。何かありましたか?」
ロアは首を横に振る。
「君に辞令を出そうと思ってね」
「辞令?」
首を傾げるロアに上司は資料を手渡した。




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