Scarlet of Alice
□02.不思議の國
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紅い兎・・・
何処へいったのか・・・。
迷ったのなら・・・導かないと・・・
独りは・・・寂しい・・・。
居場所が無いなら、僕が飼ってあげるさ・・・
未来のご両親に断られるかもしれないけど・・・
あきらめないよ。
僕は独りにしない。
だから、おいで・・・
「・・・・・」
眼を開けると、見覚えの無い天井。
豪華な装飾の施された美しい天井。
「・・・ここは・・?」
泉は大きなベッドの上に寝かされていた。
眠っていたのか、自分がどういう状況なのか何も分からない。
だが意識はこれ以上にないほどはっきりしていた。