ソードアート・オンライン Again
□第3話
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ついに、ボスの部屋の前に到着した。
途中の雑魚敵との戦いで若干消費したHPは全員既に回復済みで、武器もボスとの戦いを前に万全の状態であることを確認、誰もが準備万端といった様子を見せる。
ディアベルは全員の顔を見渡し、自分も含めて準備が整った事を確認すると、一つ頷く。
ディアベル「聞いてくれ、皆…俺から言う事は一つだけだ。勝とうぜ!」
勿論、全員そのつもりだ。
皆が頷いたのを確認し、ディアベルはボスの部屋の扉を開き、盾と剣を構えながら中に進み、その後ろをキリト達が続く。
真っ暗な部屋の中、奥で二つの紅い光が見えた。同時に部屋に明かりが点いてボスの姿が顕となり、その真っ赤な巨体を全員捉えた。
『ガァアアアアアアアアアア!!!!!』
右手に斧、左手にバックラーを持ってキリト達の前に飛び出してきた『イルファング・ザ・コボルト・ロード』
その傍らにHPゲージが表示され、周囲に取り巻き『ルイン・コボルト・センチネル』が・・・6体、現れた。
キリト「っ!?(6体!?“前回”と違う!?)」
アスナ「キリト君!」
キリト「ああ!兎に角、俺達はボスを!!」
ディアベル「戦闘開始!!!」
敵が走ってくるのを見て、ディアベルが攻撃開始の合図を出す。
同時に、キリトとアスナが先行して飛び出すと一気にコボルト・センチネルの懐に飛び込み二人とも同時に斬り飛ばして後ろから続くメンバーの道を切り開いた。
キリト「アスナ!」
アスナ「ええ!」
キリトの合図でアスナはその場を飛び退きキリトはコボルト・ロードの斧を受け流しつつ後ろから来たレインに指示を出す。
キリト「スイッチ!」
レイン「了解だよ!やあぁぁぁ!!」
コボルトロードの腹をレインが斬りつけると、同時にキリトもその場でジャンプしてコボルト・ロードの腕に着地、そのまま走ってコボルトロードの片目を貫いた。
『グゲァアアア!!?』
キリト「ディアベル!アスナ!ルクス!」
ディアベル「任せろ!」
アスナ「うん!」
ルクス「はい!」
左右から挟みこむ様にアスナのレイピアとルクスの片手剣がコボルト・ロードの両脇腹に突き刺さり、更にバックラーをディアベルが弾き隙を突いてキバオウがスイッチで切り込む。
同じく、セブンとエギルもコボルトロードの後ろから斬り掛かり、槍と斧による大ダメージを与えた。
キリトはコボルト・ロードの肩から飛び降りてそのまま立ち上がり様に斧を持った腕を斬りつけて二撃目で斧を弾き上げる。
キリト「スイッチ!」
エギル「おうよ!」
丁度キリトの後ろに移動していたエギルがキリトの前に出て斧を振り上げるとソードスキルが発動してコボルト・ロードを何歩か後ろに下がらせた。
ディアベル「今だ!畳み込むぞキリト君!」
キリト「よし!」
ディアベルの合図でキリトもそれに続き、二人同時に斬り掛かった。