短編集

□こちら赤安固定腐女子です。
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「赤井、あなたまた資料忘れてきましたね?」
「頭には入っている」
「そういうことを言ってるんじゃないんですよ!」
「……」
「うるさいって顔しないでください。いい大人が」


この2人、商業BLもびっくりするほどの典型的なケンカップルなのである。パフパフ!
こんな会話も。


「僕と一緒にそんなに資料読みたいんですか?もう…」
「君と一緒にいれるなら、俺は何でもするさ」
「赤井ったら…!好き…」
「ああ零くん俺もさ」


という幻聴が聞こえるのである(本当に幻聴で当人達は相当仲が悪い)。



「優稀もそう思うだろう?資料を忘れるのはいけないことだ」
「えっ」
「……君が部下に人の悪口を風潮する趣味があったとはな。つくづく恐れ入るよ」
「は」


ほらお呼びだよ。と先輩から肘をつかれるも間抜けな声しか出ない。
イケメンはイケメン同士でやってほしいんだけどなぁ(意味深)。
何故かこの2人に気に入られているらしい。
なにかと声をかけられるので彼らを狙っているハイエナのような女性職員に鋭い目で見られるのは度々あり、参っている。

そんなイケメンな顔でこっちみんな。
やめろ。ケンカップルしてて。目の保養させて、頼む、300円あげるから!


「えーっと、じゃあ余分にはないので私の資料を赤井捜査官に。私は先輩と一緒に見るので」
「いいのか…?」
「えぇ、は……」
「ダメです!」


資料を差し出そうとすると降谷警視が間に入ってきては私を後ろに下げた。


「どうせ俺の隣なんです。俺の資料見ればいいでしょう。さあ、優稀も座って」
「アッ(赤井は僕のものだから女は近付かせない、なぜなら赤井は僕のだから(2回目)ってやつか!降谷警視めっちゃ可愛い。やばい抱かれて!)、分かりました」


先輩の隣に座るとキメ顔でサムズアップしていたので私もドヤ顔をして返した。
今日も降谷警視が可愛い!!
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