スギさんと望君2

□年上なんだから!
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そういえば、望君って俺を年上だと理解しているのだろうか。
最初の1日だけだったんじゃなかろうか。
敬語で、俺を年上として扱ってくれていたのは。

敬語だったのは初めて会って、初めてのえっちの時だけ。
その時の彼の、責めながらの敬語は少し…かなり俺の性癖に刺さったもので。

『ここが、なんですか…?』
『年下にケツ掘られるの、どんな気持ちですか?』

あぁぁぁぁぁやばい。
今思い出しても顔熱くなる。
思わず包んで抑える自分の頬。

「なあスギさん。風呂入る?一緒?一緒に入る?なあ入るやろ?」

今じゃ大型犬のぐいぐい系だもんな。

「なあて!風呂!……おい無視すんなや!」






「年上だと思ってるか?」
「うん。」
「んなん当たり前やん。アンタ今32やろ?」
「うんそうだね。そうだけどそうじゃないね。」
「なんなんもう?」

強制的に一緒に入らされたお風呂。
大の男2人でラッコ座りでお湯に浸かりながら、
彼に、もう一度敬語でえっちしてくれないか、とさり気なく聞いてみることにした。
年上だと思ってる?の質問の意味を読み取れない望君の解答に、
まぁ当たり前だが肩が落ちる。

「君の敬語…。」
「うん?」
「結構、好きだったり…する、から。」

俺にはさり気なくなんて無理な話だった。
分かっていただろうが。
ストレートに今度は言ってみる。
これを言ったら言ったでなんだか気恥ずかしくなってしまい、
口元までお湯にぷくぷくと体を沈めた。

「へぇ。」
「、」

ちゃぷ。

数秒の間の後、彼の大きな手が膝を抱える俺の指を絡めとる。
肩に顎を置かれ、彼の逞しい胸板が俺の背中に密着してきて心臓が跳ねる。

「…俺の敬語、好きなんや…?」
「ん、」
「可愛いですね。」

不意打ちの敬語。
開かれた手のひらを、指先が滑る。
囁かれた言葉遣いに胸がぎゅう、と締め付けられた。

「ここでもっと聞きたいですか?」
「ん、」

手のひらの手相をなぞるように。
指の付け根も触れられて、擽ったい。

「それとも、ベッド。…行きますか?」

甘い言葉と囁きに、首を縦に振るなんて簡単だった。

「ベッドが…良い。」





「は、ぅ…っ、」
「ここ、好きですよね。」

所変わりここは俺のベッドの上。
望君に手を握られ、優しくエスコートされた俺は今は彼にお尻を弄られていた。

「うあ…っ」

入り口の皺を辿るようにして、カリカリと引っかかれる。
四つん這いで露わになったお尻を彼は自由に、好きに責めるらしい。

「ふは。もうヒクついとる。
 欲しそうに開いてきてるし…欲しいですか?」
「あ、やぁ…っ」
「そんな震えて、ほんまかわええやん。」

敬語と、可愛い、という言葉に胸が締め付けられていると
不意をついて滑りを感じる入り口に、俺のお尻が舐められたのだと知る。
山を掴まれ広げられる入り口に、望君の熱くてぬるぬるの舌が…!

「あ…っ、や!あ!」
「ん。んー、ふふ。んん。」
「うぁ、あぁ…!」

綺麗な望君の綺麗な舌が、俺の汚い場所を直に触れて嫌なはずなのに。
やめてほしいはずなのに。
俺が抵抗できなくなる箇所を的確に刺激されて、
シーツを握る手を強く、上げた顔を下に向け、翻弄される一方だ。
そんな俺の様子を楽しげに笑みをこぼす望君。

「ベッドから下半身だけ降りてくれます?」

と俺の入り口から離れた彼に指示されるまま、
俺はのろのろと下半身だけをベッドへと降ろした。
お腹から下はベッド下で膝にラグが当たる。
お腹から上はベッドに凭れ掛けて、望君も一緒になってベッドから降りた。

「あ、の…?」
「ほら、寝て。
 もっと気持ち良くなろ。」

なにをするのか想像も出来ていない俺の背中が押され、胸をベッドに押しつけられる。
閉じていた足に何かが当たり、ぐっ、と膝を肩幅まで開かされた。
足を開かせたのは望君の膝だ。
彼の腕が俺の太もも裏に触れたと思ったら、
また入り口へと彼の舌が入り込んできていじめてきた。
今度は上に体を逃がすことも出来ない、半強制的な責めだ。
腰をしっかりと大きな手で固定されて、痙攣はするのに自分の意思で動かすことが出来ない。
出来るのはいやいやと首を振ることだけだ。

「ひゃ、あ!」
「ん。この体勢舐めやすうて好き。」
「ら、め!」
「だめやないでしょう?
 ちんこからだらっだら涎垂れてますやん。
 ほんま恥ずかしいの好きやなぁ。」

シーツをしっかりと握った俺の手が、彼の手によって自分のお尻へと導かれる。

「自分でお尻、広げて。」
「あぅ…!」
「いっぱいここ、ぐしゅぐしゅしてあげる。」

抜かれた舌と交代で望君の指がゆっくりと挿入り込んできた。
ゆっくり、慰めるような優しい手つきにシーツを握る手が強くなる。

「ゔ、うぅ〜…!」
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