中編

□3日目
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「おぉー!スッゲー!」
『…帰っていいかな?』
「えー、あと1回!あと1回だけ!」

手にコインを握らされ、仕方なくまたスロットを回す
と、SCATTERがでて5回のボーナスゲームからの7揃いが3回、モノクマーズ揃いが2回出た
そうするとまた歓喜の声が王馬から上がる
もう、飽きたんだけど…

『ねぇ、もういい?』
「えー!せっかくだしもう1回!もう1回!」
『疲れたし、飽きたんだけど』

と言いながらスロットの前から立って伸びをする
あ、腰が痛い…背骨もボキっていった
軽く腰周りを回して、大量のカジノコインと王馬をほったらかして階段に向かう

「あ、待ってよ!榎ちゃん!
コインどうするの?」
『元は王馬の1コインから始めたんだし、王馬のでいいんじゃない
とにかく、私はベットでゆっくり休みたい…』
「ベットでゆっくりねぇ…
いいこと思いついたよ!榎ちゃん!」

王馬はコインを集めて私の手を引き、交換所まで行く
みんなが好きそうな物の欄やデートチケットととしか交換したことないから、知らなかったけど
王馬が交換したものは鍵だった。持ち手がハートの可愛らしい物だけど…可愛いからってこの悪魔が交換するわけが無い

『それ何の鍵?』
「なんだとおもう!?」
『王馬に聞いた私が馬鹿だった…』

ついてきて!とまた腕を引かれる、カジノから出るから校舎とかで使う鍵なのかと思ったら
カジノの横にあるラブアパートに向かう王馬
血の気が引いた

『ま、待て待て待てーい!
は?なになに、なんでラブアパート?』
「え?榎ちゃんが休みたがってたからだけど」
『いやいやいや!それでラブアパートは行かない!
付き合ってもいない男女が行く場所じゃない!』
「安心して!オレは外ではセフレとよく行ってたし
たとえ榎ちゃんが面倒臭い処女だろうが痛くないように優しくしてあげるからさ」
『去ねぇえええええええええええええ!!』

全力で足を踏ん張る
王馬の嘘か本当かわからない言葉を聞かなかったことにしたい
そして、しょ、処女やらセフレやらの発言に赤面してしまう自分の耐性を上げたい
どうにか、抜け出そうとしているとカジノへ向かう最原と百田が現れ助けてもらった

【3日目】
(私の貞操は無事に守られた
ちなみにセフレとかの下りは嘘だよー!っと王馬にからかわれた件は許さない)

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