約束

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『終一くん!こんにちわ』
今日は黒沢さんと過ごそうかな
→はい

『素敵な本を見つけたんです。よければ一緒に読みましょう』
黒沢さんと本の話をして盛り上がった

黒沢さんと少し仲良くなれたようだ
プレゼント『ミルクパズル』を渡した
『本で見たことはありますが実物は初めて見ました。興味深いです!』
良かった。喜んでくれたみたいだ


『終一くんにオススメの推理小説を持ってきたので読み聞かせてあげます』
「いや、それはさすがに」
『さぁ!椅子になるのです!さぁ!さぁ!』

黒沢さんに急かされるまま近くにあるベンチに座らされた
そのまま遠慮なく膝の間に座ってくる彼女に驚きが隠せない

「ちょ、黒沢さん!?」
『どうかしましたか?終一くん』
「この体制はどうかと思うよ」
『でも、蘭太郎くんやゴン太くん、解斗くんは喜んでやってくれますし…この座り方だと本が見やすいと昔兄さんが言ってましたし
私が座って読み聞かせするのは終一くんだけじゃないので安心してください!』

どこに安心すればいいのかわからないけど…
一つ気になったことがあった

「王馬くんには読み聞かせしないの?」
『小吉くんは本を読む暇がないくらい、いっぱい話を聞かせてくれますし
読んでる途中で…その…ぅぅっすみません!用事を思い出しました!』
「え、黒沢さん!?」

黒沢さんは寄宿舎まで走って行ってしまった

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