約束

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『あ、終一くん、おはようございます』
今日は黒沢さんと過ごそうかな
→はい

『新作のネタ探しに付き合って下さると有難いです』
黒沢さんと散歩しながらネタ探しを手伝った

黒沢さんと少し仲良くなれたようだ
プレゼント『ハンドミラー』を渡した
『えっと…こういうのは他の方に差し上げた方がいいと思いますよ』
しまった!空気は最悪だ!


『あ、終一くん…この間は途中ですみませんでした』
「いや、大丈夫だよ」

ベンチに並んで座る
黒沢さんは俯きながらも、話題を探しているようだ

「えっと、黒沢さんはお兄さんがいるんだよね
どんな人なの?」
『え…あ、兄さんはですね!
優しくて、頭が良くて、運動もできる…それこそ!兄さんこそ超高校級に選ばれるべき人間なんです!
もしも、学校に行けていれば兄さんは超高校級になっていたと思います』
「学校に行けていれば?」
『あ…な、なんでもないです。言い間違えです』

さっきまで爛々と話していた雰囲気から一転して
寂しそうな表情に変わる

『…すみません。終一くんが気を使って話題を振ってくださったのに…』
「ううん、気にしないで」
『いえ…あの、私が話せると思うまで待ってもらってもいいですか?
他人からしたらあまり気にならない話題だとは思うんですけど、私にはそういう訳じゃないと言うか…』
「…わかった。待つよ、黒沢さんが話せる時まで」
『ありがとうございます…
終一くんって優しいですよね』

苦笑いをする黒沢さんにできるだけ当たり障りのない話題を振って過ごした

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