小話集

□ 雨の日飛鳥
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「妹子の家久しぶりだなー」



「太子ーお茶持ってきましたよってなに人の家の物をあさっているんですか!」



人が気を利かせてお茶を持ってきたというのに部屋の中は荒れ放題。



さっきまで読んでいた本は太子が今読んでいる。



「わーい、お茶お茶!」



人の気持ちも知らないで子供のように喜んでいる。



「…。ところで服のサイズ大丈夫ですか?適当に一番上にあったの持ってきたんですけど」



「うん!恐怖を覚えるぐらいぴったりだぞ!」



「なぜ恐怖を覚えるんですか…」



ゴーゴー



外からはまるで台風が通っているかのような音がなっている



「なんかだんだん激しくなってる気がしますね…」



「妹子、雨漏りとかしないよな?」



「そんなにボロく見えますか?僕の家」



最初のうちはそんな会話もしていたが話すこともなくなり僕は新しい本を読み始めた。



雨も弱まる気配はない。



「…」



「…」



「こんな風に…」



太子がふいにそう言った。



「たまには二人きりでのんびりするのもいいな!」



「…!」



そう言った太子はとてもうれしそうだった。



「…太子の場合いつものんびりしてるじゃないですか」



「ムッいつもは二人きりじゃないだろ!」



「はいはい」



いつもは太子といると振り回されっぱなしだけど、



こんなこともあるならもっと一緒にいていいかも





…なんてね







――――――――――

しょっぱなからそれなりに長いですね…。

なんやかんやあっても妹子は太子にやさしいんでしょうね(*´ ▽ ` *)


いちよ続き的なおまけがあります。女性向けな表現が含まれますがよかったらどうぞ!

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