銀魂夢小説

□2人の実力
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〈零香目線〉
 零「ま〜っしろな天使のガーゼ、ま〜ど〜べから舞い落ちるのよ。か〜んごしさんのお手を煩わす、は〜らの中残酷悪魔!!」
 夏「熱唱中失礼しま〜す。」零「なに…?せっかく美声を響かせてたのに…!」
 夏「なんて?ジャイアン?」零「殺しちゃうぞっ?」夏「そんなことよりー。総悟から、お招きされてんだけど。」
 零「夏が?」夏「いや、私と零香が、屯所に行くの。ワカリーマスカー?」 
 零「ん…なんで…?」
聞き返すと、慌てたように、夏が私の腕を引っ張る。
 夏「とととっとにかくっっ!!行くよ!!!」零「ちょっ、待って!!何か隠してるでしょっ!?」 
 なにを聞いても、夏は答えようとせず、腕を馬鹿力でぐいぐい引っ張っていく。
 夏「着いた!!」総「夏!遅いでさァ。まァ、そこの厨二病女が、夏を困らせてたことは、明白ですがねィ。」
 零「…いちいちなんなの、貴方。私いま、機嫌悪いんだから、帰るわよ。」
 身に覚えのないことを言われ、少しイラッとした。ついつい口調が、刺々しくなる。
 夏「…もう、総悟!今日は、零香のご機嫌を、損ねちゃダメって言ったでしょ!?」
 総「すいませんねィ。つい、クセでェェェ!?」零「で、なにがあるの?クソサドォ!?」
 目をひん剥いて、嫌っそうに謝るクソサドに、事情を聞くと、どうやら真選組で、試合が行われるようだ。
 総「その余興で、夏と厨二病女に、試合をしてもらえって、近藤さんが言ったんでねィ。」
 土「その試合、幕府のお偉い方も、見に来るみてェでなァ。一肌脱いでくれねぇか?」
 零「十四郎!!…十四郎が言うなら、しても良いけど…。夏と刀を交えるなんて、軽く五年ぶりだよ?」
 夏「刀は、交えないからねぇ?分かってますよねぇ?木刀ですよー!?」
 零「なんだ、つまんない。」夏「ちょっ、誰かこの人を再教育してーー!!?」
 夏が、空に向かって叫んでいるのを、あっさり無視して、屯所に入る。
                       1話 END
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