銀魂夢小説
□神威と高杉 愛のカタチ
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〈神威目線〉
威「ねぇ、シンスケ。夏、可愛いと思わない?」高「それより、零香の方が、可愛い。」
威「何言ってるんだよー。シンスケ、目狂っちゃったのかな?断然っ!夏の方が、最高に決まってるよ。」
夏「あのー、そういう会話は、本人達の居ないところでして頂けます?」
焦りまくる夏を後目に、さらに言い募っていると、どんどん顔が赤くなる。
夏「ね…っねぇ!恥ずかしくない?零香!?」零「ごめん、羞恥心なんてもうどっか行ったから。」
夏「慣れるの早くない?」高「零香、大好きだ。…可愛すぎて、死にそうだなァ。」
夏「おぅ?どうしたお前?」威「夏、黙ってあげて!シンスケなりに、今挑戦してるんだよ。」
シンスケのいつになく余裕の無さそうなそのセリフに、興味なさげに、そっぽを向く零香。
零「分かってるよ。そんなこといちいち言わなくても。なんか、お兄ちゃん、飽きた。」
夏「ギャー!!それダメ!思ってても、言っちゃ駄目なやつ!!」
高「…。」威「あーあ。シンスケのキャパを越えちゃったね。可哀想に。」
妹に言われたことが、まだ飲み込めていないのか、かすかに瞠目するシンスケ。
ゆっくりと噛み砕くように理解し、じわっと、羞恥のせいか、悲しさのせいか、涙を浮かべた。
夏「ごめん、すっげぇ可哀想。零香、どうしたの?」零「お兄ちゃんが、こんなんなせいで、友達出来ない。」
夏「友達なら私が…!」零「そういうの良いから。」夏「え…。あ、スミマセン。」
威「シンスケのせいじゃなくて、零香がコミュ障なだけじゃないの?」
高「やめろ、零香はコミュ障なんかじゃねェ!」零「お兄ちゃんは、黙ってて。」
せっかくシンスケが庇ったのに、冷たく吐き捨てる零香。顔を歪め、思い詰めている表情だ。
夏「どうしたの?」零「こないだ、静香ちゃんに、お兄ちゃんの見せ合いっこしようって言われたの。」
夏「あーあ。」零「見せたら、きゃー、零香ちゃんのお兄ちゃん、攘夷志士ぃーっ!って。」
威「その子もその子な気がするけどね。」零「静香ちゃんをバカにしないで!」
ふと呟くと、キッと視線を上げ、真っ向から否定してくる。顔が怖い。
零「その子、毎回入浴中に男の子入ってくるんだよ!水色のタヌキと一緒に!」
威「はーい、他のアニメの他キャラをいじらなーい。」夏「ドラ○もんだって苦労してんだよ!?」
威「はーい、変に庇わなーい。」夏「それでどうしたの??」零「…お兄ちゃん、静香の方が、優しいって言われた…。」
1話 END