secret修正入ります!2

□楽しい日々を過ごす方法
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「これくらい作れば足りるじゃろ」

『博士、つまみ食いはダメですよ』



ドーナツの山を前にして、我慢できない様子の博士に釘を刺す。



『灰原さんに怒られますよ』

「厳しいのぅ」



またメタボってるのねと恐ろしい顔をした灰原が頭をよぎり名前は苦笑いした。




『(江戸川さんからだ)はい。・・・え、ドーナツ作ってますよ博士の家で、・・・はい、はいおりますよ』




沖矢の方をちらっと見る。





「”あのよー、昴さんドーナツ揚げながら電話なんてしてねーよなー”」

『ずっと一緒に居ましたけど電話なんてしてませんでしたよ』

「”そっか、、さんきゅー”」




あ、切れちゃった。



「どなたからでしたか?」

『江戸川さんからです。皆さん少し遅くなるそうですよ』

「また寄り道かね?」



出来あがったドーナツを博士から遠ざける。



『はい、もののけ倉でお宝探しをしているらしいです』




あの子たちはお宝に目がないからのーといいながらこそこそドーナツに手を伸ばす博士をこっそり写真に収め、灰原当てにメールを送ったのは博士には秘密だ。













その夜、工藤邸に一人の訪問者が来た。



「よう名前!元気にしとったかー?」

『服部さんお久しぶりですね!』



どうぞお入りくださいと名前は中に招いた。



「で、あんたが沖矢昴さんっちゅー胡散臭い奴か?」



リビングのソファーに腰掛け紅茶を口にする沖矢を、腰に手を当て上から下へとじっくり品定めするように見る服部に胡散臭いってと名前が漏らす。



「あのちっこいねーちゃんが言ってたでー、何を考えているのか分からない不気味な奴だと」

「ほー、不気味な奴ですか」



と、考え込む沖矢を余所に服部は名前に耳打ちした。



「こんな奴と一緒に住んどって大丈夫なんか?」

『平気ですよ。これでも馬が合うんです』

「・・・さよか」



こそこそと話す二人に沖矢が問いかける。





「お二人はどういった仲なんですか?随分親しいようですが」

「あぁ、名前とは工藤を通じて知り合ったんや。まぁお互い剣道の達人っちゅーことで意気投合したんやけどな」

「ほー、そうでしたか」

『服部さんは剣道の試合で連勝中なんですよ!』

「ほー、それはそれは」




お強いんですねと沖矢が言う。



「まあなー・・・それよかあんた、それ口癖なんか?さっきからほーほーほーほーフクロウみたいなやっちゃなー!」

『(ぶふっ!)』

「・・・フクロウ、、ですか・・・」



そんなつもりはないのですがねぇと言う沖矢に何や違うんかいなと言う服部。



フクロウのこと?口癖のこと?と昴の言う「そんなつもり」がどっちのことなのか考えて名前は終始笑いを堪えることに必死だった。



「私意て言うならカラスですかね」

「カラス?真っ黒やからか?」



腹ん中がと付け加える。



「それはどうか分かりませんが、縄張り意識が強く狙った獲物は逃がさないところが・・・とでも言っておきましょうかね」



と言い、黙り込んだ沖矢に服部は灰原の意見に強く同感するのであった。



「名前、あいつに何かされたらすぐ連絡よこすんやで!」

『?』

「分かったな?」

『はい』



20170319
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