secret修正入ります!2

□酒乱猫と少女と取り巻き
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「名前ちゃん、無事に帰れたかな…?」

「大丈夫だろ。…一応あの化け猫もいるんだから」

「でもなぁ…、名前ちゃん童顔だし胸でかいからなぁ…それにあの容姿だろ?男がほっとくわけないよなぁ。……はっ!もしかしたら無理やり連れ込まれてたり」





蒼い顔であーだうーだ言う諸伏に降谷はとりあえず一発殴っておいた。







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何故か自分の家に招かれることになった名前はリビングのソファーに先生を抱いて座っていた。





自分を工藤邸に招いた男は名前に待つように言い奥へと消えていった。





「あいつ、何かあるな」

『えっ?』




先生は片目を瞑ると考えるように黙り込んだ。












「待たせたな」






数分後、やって来た男は消えて行った彼とは全くの別人だった。





身長や体つきは変わらないが髪色、目元、口調、声は全然違う。






先生と一緒に唖然としてると、彼は一緒に持ってきた飲み物を名前に差し出した。






無言で渡されたコップにはオレンジジュースが注がれており、名前が男を見ると彼は名前の前のソファーに腰掛け優雅にコーヒーを啜っていた。





「オレンジジュースが好きだと聞いていたんだが、違ったか?」






長い脚を組みその上に組んだ両手を置いて、彼は前屈みに聞いてきた。





「ん?どうした?家主の親戚だと言うボウヤから聞いたんだが」





覗きこむように聞いてくる男に名前は終始俯き頷く事しかできなかった。




名前が頷いたことを確認した男は名を言っていなかったなと改めて自分のことを話し出した。





「俺はFBIの赤井秀一だ。今は少々追われている身でな、普段は変装をして過ごしている。君は名前だな?」





先程の男は彼の変装だったのかと考えていると、赤井から自分の名前が発せられ思わず目の前の彼を見上げた。





「何故知っているのか…と言う顔だな」




赤井は、ふっと笑い背凭れに背を預けた。





「俺は少し前からこちらに住まわせてもらっているんだが、ボウヤからよく君の話を聞いている」




兄はこの人に何を話したのか。思わず先生を抱く手に力が入る。




「君は幼い頃から長い入院生活をしていたらしいが、最近やっと退院できたそうだな。そのせいで中学生からやり直すことになったと。ああ、それから君の好物についても聞いている。コーヒーは苦手でオレンジジュースが好き、甘い物には目が無い。特にロールケーキが好物だと」

『う〜』





名前は恥ずかしくなり先生に顔を埋めた。





「あー、あとこうも言っていたな」

『っ!』





赤井はぐっと名前に近づき、先生に饅頭を一つ差し出し、こう続けた。





「饅頭好きな猫を飼うようになった、と」


20170731
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