secret修正入ります!2

□迷宮なしの名探偵、ジッチャンの名にかけて!
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「んもー名前ちゃん!明日テストなのにそんなんでいーの?!」

『いーのいーの!相変わらず美雪は真面目だなー』

「名前ちゃんが不真面目なのよ!赤点取っても知らないわよ」

『その時は美雪に教えてもらうもん!』

「私は教えないわよ」

『美雪ー、そんなこと言わないでー』

「留年したらどーすんの!」

『美雪ぃー』






名前は美雪に抱きつき、ずるずると引きずられるように歩いた。




「おーい、キンダニー!」




二人が歩く後ろから一人の男が声を掛けた。




『金田一だーっ!何回言わせんだ剣持のおじさん!』



名前は振り返って抗議した。




「いやー、すまんすまん。つい呼びやすくてな」

「剣持警部、お疲れ様です」

「ありがとう、七瀬君」

『美雪ー、剣持のおじさんなんか労ったってなーんも得になんないよ?』

「名前ちゃん!」

「お前も少しは人を敬え!」

『あだっ』



剣持は名前の頭を拳で殴った。




『で?何か用なの?』




痛む頭を押さえて剣持を睨み聞いた。




「あ?・・・あーそうだそうだ、忘れるところだった」

『おじさん年なんじゃないの?』

「名前ちゃん!」

「・・・ゴホン!実はな、、高遠が脱走した」

『なにっ!』

「高遠さんが!」

「明智警視の話によると、看守二人を毒針で殺害したらしい」

『高遠の行き先に心当たりは?』

「高遠に知り合いらしき人物はいないから分からんな」

『そうか・・・なーんか嫌な予感がするんだよな』

「嫌な予感って?」


名前は右手を顎に当て二人を見た。




『殺人事件』



20170712
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