secret修正入ります!2

□A Happy Life
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「確かこの辺りだと思うんじゃがのう」

「おいおい博士、いくら真夜中だからってこんなでかい物体が空に浮かんでたら警察に通報されんじゃねーの?」

「大丈夫じゃ、このタイムマシンはボタン一つで姿を消せるようにできるんじゃ!」

「すげーな、、いつの間にそんなスゲー発明家になったんだよ」

『新一!博士は元からスゲー発明家なんだよ!そんなことも知らないのか?』

「っるせー」




俺がそう思うのも無理もねーって、俺の知ってる博士の発明品はガラクタばかりだったんだ。




自動目玉焼き器で爆発したあの頃が懐かしいぜ…。









「あそこじゃねーか?ほら…」




いかにも廃ビルって感じのビルを見つけ、そこにゆっくり着陸した。




『それで、どうすんだ?』

「年と日付は分かったんだけどなあ…。流石に時間までは夜だってことしか分かんなかったから、いつ来るか分かんねーんだよなあ」




今すぐ来るってことも考えられる。




でも鉢合わせしなかっただけでも良しとするか。




「よし!善は急げだ!名前、お前は危ないからここに居ろ!」

『おー!』

「博士!例の人形準備できてるか?」

「勿論じゃ。ほれ、血糊入りの特性死体じゃ」

『博士すげー、リアルリアル』




名前の父さんそっくりの死体人形。夜だからすげー不気味。




「ここからは時間との勝負だからな。ざっと流れを言うぞ!名前の父さんは多分追手とここに来ると思う。だから博士、追手が来たらタイムウォッチで時間を止めてくれ」

「分かった」

「時間が止まっているうちに名前の父さんの指紋を指紋シートに採り人形の指に移す。死体人形の左胸を名前の父さんの携帯ごと銃で撃つ」

『どれ位時間って止められるの?』

「三分じゃ」

「三分でオールクリアか、、。なあ博士、止まってる人を動かすことはできるのか?」

「勿論、タイムウォッチを持っている人間が振れた人なら動くことができるぞ」

『名前たちは?』

「タイムウォッチを持っている人間に触れていれば一緒に止められることはない」

「何でもありだなおい」

『お主もやるのう』

「いやいや、お代官様ほどではございません」




しっかしいつの間に大発明家になったんだよ…。




別人じゃねーだろうな…。




「いいか、二人とも」




真っ暗の中時代劇ごっこで盛り上がる二人に頭が痛いぜ。




「俺たちがここから離れたらこのビルを爆破する」




この方がより的確に死んだと思わせることができる。




「じゃが名前君の父上にわしらが味方だと分かってもらえるかのう?」

「大丈夫さ、名前に家族写真見せてもらったことあるんだけどな?名前と父さんそっくりだから。特に目が、な?」

『おう、有希ちゃんも言ってたぜ』

「だから親なら我が子だってすぐ分かるさ」






我が子だからな…、我が子、、、そういや名前の父さんってこんなに動いて喋ってる名前見たことないんだよな…。




やべーぞおい!名前がぶっ飛んだ性格で変な口調だって知ったら俺怒られんじゃねーの?




どんな育て方したんだって怒られる所か殴られんじゃ……。




「おい名前!お前パパさんに会ったら思いっきり抱き着いてやれ、な?」

『あ?何でだ?』

「そりゃおめー、我が子との再会に抱き着くのは当たり前だろ?な、博士?博士もそう思うよな?」

「わ、わし?、、あーそうじゃなあ」

「な?だからいっその事思いっきり甘えろ!父親はな、娘に甘えられるのが嬉しいんだよ!あと口調も気を付けろよ」




『ふーん、ま、何でもいいや』




必死に訴える俺に名前は引きながらも頷いてくれた。




よかった!名前が園子並みのいい加減な性格で。よし!これで取り敢えずは誤魔化せる。








数分後階段を駆け上る音が響く。




勢いよくドアが開き一人の男が飛び込んできた。




「え?は?何?」




まさかここに俺たちがいるとは思わなかっただろう、素っ頓狂な顔をしてこちらを見ている。




「初めまして、、ですよね。名前ちゃんのパパさん。娘さんを引き取った工藤優作の息子の新一です」




名前のパパさんはあー君が工藤先生のと握手を求められた。




「いつも名前がお世話になって。名前は元気かい?」

『名前元気だよー!パパー!』

「ぐへっ、、名前ー!ホントに名前なのかい?本当に?」

『ったりめーだバーロー』

「え、ば、なんて言ったの?パパちょっと分かんなかったな…」




あーあ、ありゃ抱き付いたってより飛びついたって言うんじゃねーか?ま、しょうがねーか、蘭がこっそり体術教えてるみたいだし。






あれほど口調気を付けろって言ったのに。パパさん泣いてんぞ。




「こんなに大きくなって、よく顔を見せておくれ」

『はい』

「うぉ!近すぎやしないか?」

『だってよくパパのお顔見たいんだもん!』

「名前〜」





親子の再会もいいけどさ、そろそろ追手来んじゃね?







俺の心配が的中し、新たな足音が近づく。




「大丈夫です。博士、タイムウォッチを」

「分かった」




博士がタイムウォッチを押す。すると辺りが静寂に包まれた。




「足音が聞こえない」

「見てきます」

「新一君!相手は銃を持ってる!」

「心配ありません」




博士からタイムウォッチを受け取りドアの外を覗いた。


20190413
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