secret修正入ります!2

□A Happy Life
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この人に見覚えがある。あれは確か、両親と蘭と行った海で一緒に事件を解決した…。




俺はその人に触れた。




「君は…」

「赤井さんですよね?俺、ホームズの弟子です」




赤井さんは左手を顎に当て考える素振りをした。




「昔ビーチで会った坊やか」

「はい!工藤新一です」

「君のことは覚えてるよ。同じシャーロキアンってのもあるがな」

「シャーロキアンついでにお願いがあるんですけど」







赤井さんに現状を伝え皆のところに戻る。




因みにここに着いたときに盗聴器云々は確認済みだ。




「ライ!」

「やあ、スコッチ」

「名前のパパさん、こちらは赤井さんって言ってFBI捜査官です」

「ライもNOCか!」

「ああ、君と同じ奴らに噛みつこうとしている犬さ」

「博士、博士は念のため外を見張っててくれ」

「分かった」




いよいよ死体人形の出番だ。追手が赤井さんでよかったぜ。




「名前、危ないからタイムマシンの中にいるんだよ」

『はーい!』

「いい子に育って」




はは、猫かぶってるだけだって。ま、そうさせたのは俺だけど。




「スコッチ、君に娘がいたとはな」

「ああ、一年だけしか過ごせなかったがな。しかしライもよくパラレル話信じたな?」

「シャーロキアンに悪い奴はいないさ」

「はあ?」











名前がタイムマシンに乗ったのを確認した俺は死体人形を設置した。




「名前のパパさん、すみませんがこれに両手の指紋を押し付けて下さい」




指紋シートを渡ししっかりと指紋を付けてもらう。




「これでいいか?」

「大丈夫です」




付けてもらったシートを人形の両手に押し付け移す。




「こんなもんか」

「ほー、上手く付くもんだな」

「ホントに俺じゃんこの顔。リアルだわー」





人形の顔を見て顔を顰める名前の父さん。




「名前のパパさん。携帯貸して下さい」

「ほい」

「あと拳銃もありますか?」

「あるけど、どうすんだ?」

「人形の左胸を携帯ごと撃つんですよ」

「成程。心臓を撃てば確実に死ぬ。その上携帯ごと撃てば情報も出回らずに済む、、ということか」

「はい、なので」

「分かった、だけど撃つのは俺な。一般市民の未成年に銃を持たせるわけにはいけないからね」




それに俺一応警察の人間だしと言ってウインクする名前の父さん。俺が女だったらありゃ落ちるな。









名前の父さんは俺たちに耳を塞ぐよう言い、人形を一発弾で打ち抜いた。









「新一!誰か来るぞ」




双眼鏡で外を監視していた博士が言った瞬間この場の空気が変わった。



「どんな奴か分かるか?」

「何しろ暗いからのう、、若い男じゃ、髪の色は茶色、いや、金か?うーん何と言ったらいいのかのう…。明るい色なんじゃが、、近くに白いスポーツカーが停まっておる」

「若くて明るい髪色、スポーツカーに乗った男…って降谷か!」

「知ってるの?」

「知ってるも何も、そいつも俺と同じこれだ」




名前の父さんは地面を二回叩いた。





それからすぐ彼は飛び込んできた。




「いらっしゃい」

「……」




名前の父さんがそう言うと彼は無言でドアを閉めた。




「おいおい待て待て閉めることはないだろう」

「何なんだこの集まりは?誰なんだよ?……お前やけに楽しそうだな?え?こっちはお前が殺されると思って必死で追って来たって言うのになあ!」

「どうどうおさえておさえて」

「あ″?」

「ひー!」




はは、あ、そーなるわな普通。




「な、なぜライが!?まさかライもこっち側なのか?」

「ああ、彼は赤井さんって言ってな、FBI「きーーー!FBIめ!俺の日本に堂々と踏み入りやがって!!」




降谷さんが赤井さんに噛みつくのを名前の父さんが必死に抑えてる。




何なんだよこれ。調子狂うな。







「なー、ゼロ。お前に合わせたい子がいるんだ来てくれ」

「あ″?何だよ引っ張んな」

「名前ー、ちょっとおいでー名前ちゃーん」

「名前って、、」




タイムマシンから嫌そうな顔が見えたがそれも一瞬のことで、満面の笑みでパパさんに抱き付く可愛らしい女の子に早変わりした。




『なーにパパー?』

「パパー!?」

「ああ、ゼロ、このこ名前、名前これゼロ」

「待て待て待て!名前ちゃんってあの名前ちゃん?」

「そうだ俺の名前」

「こんなに大きくなって。でもなんでここに?」






結局名前の父さんが事情を話し、降谷さんの怒りが多少収まったところで作戦を再開する。




「あとはここを爆破して完了です」




皆が皆周りを見回し頷いた。




「ヒロ、お前これからどうすんだ?名前ちゃんと暮らすのか?」

「俺どうしよう!名前、俺どうすればいい?」

『名前子供だから分かんなーい』





そういや、そこまで考えてなかったな。




「一緒に元の時代に連れて帰るってのはどうじゃ?お前さんは死んだことになるんじゃし三年位行方知れずの方が信憑性も高まるじゃろう」

「そうですね、そうしましょう。ヒロ、お前は名前ちゃんと三年後に戻れ」

「でもいいのか?」

「後のことは任せろ!」

「分かった、頼んだよ。名前ー、今日からパパと暮らそうな?」

『わーい!名前嬉しいー!パパだーい好き!』

「んんんん〜名前」




抱き付かれた名前が舌を出して俺を見てくる。やめなさいその顔。




「住むところはあるのか?」

「黙れ赤い!…あるのか?」

「うちに住んでもらって構いませんよ。名前も一緒に住んでますし、部屋も余ってますから。これは両親の提案なので気にしないで下さい」




住所と電話番号、それと一応俺のスマホの連絡先を教える。




「名前はスマホあるの?」

『名前ポケベルー』

「ポケベル!?」

古くない?ってパパさんに聞かれても俺は悪くない。








「それじゃあ乗って」

「帰るのか?」

「いえ、あと三人助けに行きます」

「三人?……もしかして」

『パパの同期の人もついでだから助けるのー』

「名前ー、いい子だなー」

「それでは後はお願いします」

「ああ、任せろ」

「新一君は俺に言ったんだ!」

「ゼロ!」

「なんだ?」

「三年後にな?」

「ああ、会いに行くから待ってろよ」





俺たちはまた四年前へと戻った。


20190413
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