マイソロ2
□Merry X'mas
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ワイワイガヤガヤ…船の中はいつも通り賑やか。でも、昨日からかな?いつも以上に賑やかな気がする。
船の中はキラキラに飾られてて、ホールにはピカピカ光る木が置かれてる。
「わぁ…」
オレはなんだか感動してしまった。でも一体…なにしてんだろ?
「リティ、なに固まってんだよ?」
「あ、スパーダ」
オレがぼーっと立っていると、スパーダがやってきた。その手にはキラキラした飾りがたくさん入った箱を抱えている。
「……それどーするの?」
「これか?…ホントは飾れって言われてっケド、めんどーだからしねェ」
「ふーん…なんで飾るの?」
「なんでって…あれだ、クリスマスだからだろ?」
「くりすます?」
なんだろそれ?楽しいのかな?
「……まさか知らねェの?」
「知らない」
「……へぇ」
クリスマス…スパーダは教えてくれないらしい。顔がニヤニヤしてるもん。
「…教えてよ」
「みんな聞けよ!リティがクリスマス知らねーって。誰も教えんなよ」
スパーダはやたらでかい声で、オレがクリスマスを知らないってみんなに言いふらす。
「なんで教えてくんないんだよッ!バカ!」
「焦んなって。後で部屋行くから待ってろ」
ぐしゃぐしゃに頭を撫でられ、耳元で囁かれるスパーダの言葉。
なんか恥ずかしい…でも、オレのこと絶対子供扱いしてる!
悔しくて歩いて行くスパーダの背中を睨んだ。