マイソロ2
□アタラシイ道
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触れたくて、届かなくて
……堪えるのは大変だ。
部屋変えのクジの結果。
ボクはガイとゼロスって奴と同じ部屋になった。
……正直、話したことないんだよなぁ。
「んーと?ガイと、ラファールだっけか?」
「ま、運が悪かったと思って仲良くしてくれよ」
「おーヨロシク」
悪い奴ではなさそう…って当然と言えば当然だけどな。
「…で?今日は街に行ったんだろ?」
とりあえず荷物を置きに部屋に入ると、ゼロスがガイに話かけた。
「あぁ。そーだ聞いてくれ!あそこの街は掘り出し物がたくさんあってな、初めて見る機械がそりゃ山のように…」
「はいはいはいはい。オレ様が聞きたいのは、女の子の話」
「あーこれを買った店の子はなかなか美人だったぞ」
「へぇ〜?じゃ、オレ様のミリキで落としてみるわ」
ふーん?ガイは機械が好きなのか。ゼロスの女の子好きは納得だけど、ガイもちゃんと見るとこ見てんだな。
てことはどっちも女好きかぁ〜。
ボクついて行けるか?
「おーい?ラファール?」
「あ?なに?」
ボクが考えてるうちにゼロスは口説きに行ってしまったようだ。
残ったガイが話てくれたのに聞いてなかったな…。
「あ、いや、お前のこと何にも知らないなぁーと思って」
「ボクのことなんて知ってどうすんだよ」
アハハと笑いながら言えば、ガイも笑いながらそーだよなと答えた。
でも、ボクの心中は複雑だった。
別に自分の事を隠す訳じゃねーケド、ちょっと言いにくいってゆーか…。
「けど、仲間の事は少しでも知っておきたいじゃないか。悩んでたらすぐに力になってくれる、そうゆう仲間っていいもんだぜ?」
……カッコイイこと言いますね。天然のタラシかこいつ?
とか思いつつも感動してしまったボクは、一大決心をしてガイにあるお願いをすることにした。