マイソロ2
□ハジメテの恋でした
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どんなに不快な顔をしていても、依頼は依頼。やる気がなくても請け負ってしまった以上やるしかないんだけど……こんな時誰と行ったらいいのかわからない。
諦めて一人で行こうと思った時、ユーリとすれ違った。
「よっリティ。そんなに頬を膨らませてどうした?」
「膨らんでないもん」
不機嫌さをあらわにしながら軽くユーリを睨む。
「ははっ睨んでもカワイイだけだぜ?」
オレのイライラを知ってか知らずか、クシャクシャっとオレの頭を撫でてくる。
だいたい『カワイイ』じゃないっ!
「用がないならほっといて」
「お前依頼請けたんだろ?一緒に行ってやっから」
……ユーリが行ってくれるとは思わなくて、少し嬉しくなった。