マイソロ2
□P.S.待ってます。
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あれから一ヶ月が経った。
変わったことと言えば自分のやりたいことをする為に出た奴らが帰って来たことだ。
もう…お前以外はそろってるんだぜ?
主役がいないんじゃ盛り上がりにも欠けるってもんだ。
深い闇に包まれた満天の星空の下、オレは甲板から海を眺めて思う。
「なぁ……お前、今何処で何してんの?」
みんな待ってんだ。てか、オレが会いたくてしょうがねーんだよ。
同じ空の下にいれば会える…なんて聞いたケド、それすら確かじゃないから面倒だ。
「せめてこの世界にはいてくれよ?」
この一ヶ月は自分でも驚くほど、何をしても心が満たされなかった。
隣にお前がいないだけでこんなになるなんて思わなかった。
お前の笑顔にすげぇ力、貰ってたんだな。
もしも…もしもあの時にオレが強く止めていたら、こんな結末にはならなかったかもしれない。
手を伸ばしてお前を掴んでいたら、また隣で笑っていてくれたのかも知れない。
「オレもバカだよなぁ…」
そんなことある訳ねーのに…また絶望しちまう。